☆講座内容 『人工イクラをつくろう!』
(1)人工イクラをつくろう
今日の講師は今年度2回目の沓名先生です。
今日のテーマは、人工イクラです。材料は、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムです。
アルギン酸ナトリウムは、ワカメなどの海藻のぬるぬる成分で化粧品などに使われています。
塩化カルシウムは豆腐の凝固剤や道路の融雪剤に使われています。
アルギン酸ナトリウムが、塩化カルシウムに触れると、アルギン酸のナトリウムの場所にカルシウムがとってかわります。
カルシウムは手が2本なので、ほかのアルギン酸ともくっつくことで、 膜になります。
膜の中のアルギン酸ナトリウムはカルシウムと接触せず、そのまま液体なので、イクラ独特のあの食感が再現できるというわけです。
今日は絵の具で着色しました。食紅で色付けすると食べることができます。
ジュースで色付けして、 ジュースの風味が味わえる人工イクラを作るというアイデアもあります。
が、今回は食べない前提で絵の具を使用しました。
色付けしたアルギン酸ナトリウム水溶液を塩化カルシウム水溶液にポタポタと落とします。
イクラらしい丸い形にするには、高いところが落とすのがコツです。
イクラができたら、ざるでイクラだけを取り出します。
最後にかるく水洗いをして、水の入ったペットボトルに入れます。
塾生たちはかなり集中してイクラを製造しました。
(2)ミニサイエンスショー
イクラは、塩化カルシウム水溶液の中では、水面に浮いていますが、水に入れると沈みます。
これは、塩化カルシウムが溶けていることで、塩化カルシウム液がイクラより密度が大きいからです。
プールで泳ぐより、海で泳ぐ方が体が浮くのと同じですね。
では、水に沈んだイクラやスーパーボールを浮かせるにはどうしたらよいかという実験をしました。
でんじろうさんなら塩を入れるところですが、別に塩でなくても水に溶けるものならなんでもいいのです。
今回は、砂糖を入れてみました。
ばねばかりを使って、浮力がわかる実験をしました。
空気中でばねばかりで測ると目盛りが75になる発泡スチロールの球を水にうかべると、0になります。
また、目盛りが200になる粘土を水に入れると、目盛りが130に減り、水かさが70mL増えました。
沈めた粘土が押しのけた水の体積分の重さと同じであり、その分の浮力を受けたことになります。
不思議なタンポポの綿毛。
ペットボトルにタンポポの綿毛が入っています。どうやって入れたのか?
小2の国語で習う「たんぽぽのちえ」にヒントがあります。
2024年度のおもしろサイエンスクラブはこれが最後です。1年間ありがとうございました。
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